NOTES
記事一覧
サイトに直接書いたノートと、note に掲載した記事です。
AIにWebページを読ませる前に、HTMLを本文とリンクだけのMarkdownにする小さなツールを作った
AIにURLやHTMLをそのまま渡すと、ページの取得に時間がかかり、広告やスクリプトなど本文以外のものも一緒に渡ることになります。そこで、HTMLを貼り付けるかファイルを入れると、本文テキストとリンク一覧をMarkdownに整理して保存できるツールを作り、ITJ Labに置きました。処理はブラウザの中だけで行い、HTMLの中身はどこにも送信しません。
亡くなった俳優がAIで映像化されたとき、遺族は何で守るか ― 類型別の対抗手段、死後に組み立てる体制、生前に作っておく3つの文書(私案)
生前の準備が十分でないまま俳優が亡くなり、AIで新しい映像が作られたとき、遺族は「故人の権利を相続した」とは正面から言いにくいのが日本法の現状です。そこで、AI映像を4つの類型(既存映像の改変/新規生成で敬意ある商業利用/侮辱的・性的/AIサービスの宣伝)に分け、それぞれに効く手段と届かない点を整理し、死後90日・1年・継続で遺族が組み立てる体制、遺族間協定書・管理方針書・削除申出書の骨子、そして生前に作っておく3つの文書(生前指示書、家族合意書、制作会社との覚書)の私案を示します。
俳優が死後の自分の声と顔を遺族や会社に委ねるには、生前にどんな契約を結べばよいか ― 契約の束の設計と条項の私案(検討段階)
パブリシティ権は本人の死亡で消える可能性があり、「死後の権利を遺す契約」は正面からは成り立たないかもしれません。そこで、死後も消えない権利への転換、不正競争防止法の「管理」の実体づくり、第三者への同意取得義務、遺族の意思決定の一本化、の4つを目的にした契約の束(管理契約、権利譲渡・信託、出演契約の追加条項、遺言、死後事務委任)を設計し、主な条項の私案を示します。裁判で認められない可能性のある私案であり、確定した考えではありません。
亡くなった家族の声や顔が勝手に使われたら、遺族はどうすればいいのか ― ヘプバーンの遺族の30年、ロビン・ウィリアムズの25年から考える一般論と提言
故人の肖像や声を生成AIで再現する例は、許諾を得たものも無断のものも増えています。オードリー・ヘプバーンの遺族が死後30年以上にわたり各国で続けてきた管理と訴訟、生前に死後25年の使用禁止を文書にしたロビン・ウィリアムズ、住所地の主張が裏目に出たマリリン・モンローの遺産、日本のAI美空ひばりと「ぱいどん」。公表された実例から、遺族が最初にすべきこと、遺族に向かない手段、本人が生前にしか決められないことを一般論として整理し、末尾に検討段階の提言を書きます。
亡くなった人の声や顔を生成AIで再現されたとき、遺族は何ができるか ― 法務省の解釈指針(2026年8月)が死後について書いたこと
肖像権・声をみだりに利用されない権利は死亡で消え、パブリシティ権が相続されるかは結論が出ていません。法務省の「生成AIによるパブリシティ権侵害等に関する解釈指針」(2026年8月7日公表)の本文から、死後の利用に関する節と想定事例6・7を読み、遺族に残る手段(敬愛追慕の情、不正競争防止法、実演家の死後の人格的利益)と、生前にしか作れないものを整理します。末尾に検討段階の見方を分けて書いています。
自分の出願と学会発表が、自分の特許を無効にしかける ― 優先権の「最初の出願」と「同一の主題」(NIMSの中国の無効審判を例に)
外国出願の優先権は「最初の出願」にしか認められません。前に出した自分の出願と「同じ発明」だとされると優先権が外れ、そのあいだにした自分の学会発表が先行技術になります。この仕組みを一般論として整理し、物質・材料研究機構(NIMS)の白色LED特許が中国の無効審判でこの点を突かれ、最高裁で逆転した例を、インタビュー動画から引いて紹介します。
解説動画を作って YouTube に自動で上げるまでの記録 ― 著作権の権利ガイドを動画にした
サイトの「著作権の権利ガイド」を、スライドとAIの読み上げ音声で解説動画にし、YouTube に自動で上げるところまで作りました。原稿はサイトのものをそのまま使い、新しい説明は書いていません。読み上げAIの1日の上限、YouTube の審査前の制限など、途中で止まったところも記録します。
著作権の権利ガイドを作りました ― 条文・行政資料・図解で、権利を一つずつ
複製権、公衆送信権、翻案権、同一性保持権など、著作者の14の権利を、条文、文化庁などの行政資料、図解の順に、はじめて学ぶ人向けに説明するページを作りました。法改正の年ごとのまとめと、公衆送信権・損害賠償の裁判例を3段階で読むページもあります。
売上100億ドルの法律事務所が5億ドルのAI投資で何を買ったのか ― Kirkland & Ellis と Palantir の提携を読む
2025年に法律事務所として初めて売上100億ドルを超えたKirkland & Ellisが、Palantirと組んでファンド組成業務のAI基盤を作りました。収益構造の読み方、提携の中身、報道が触れていない論点、そして日本の事務所が持ち帰れる考え方を整理します。
漫画「はじめての著作権」(全10ページ・PDF)
ネットで見つけたイラストをサークルのチラシに使ってよいか。大学の研究室で、教授と学生の会話から、著作物とは何か、登録は要るか、引用の条件、AIと著作権までを10ページの漫画で説明します。絵は画像生成AIで作ったイメージです。
画像生成AIで説明用の漫画を作ってみた記録 ― 絵はAI、セリフはプログラムで入れる
著作権の基本を説明する10ページの漫画と、22ページの物語漫画を、画像生成AIとClaude Codeで作りました。絵はAIに任せ、セリフや条文はプログラムで後から入れています。AIに吹き出しを描かせると、セリフとコマがずれることも分かりました。
黙示の許諾があったのに、取引先や記者会見で著作権侵害だと告げたら:キャラクターをめぐる知財高裁令和8年10月7日判決を読む
地方公共団体が、事業者のキャラクターの利用を黙示に許諾していたのに、取引先への書面や記者会見で著作権侵害・不正競争だと告げたことを、知財高裁は不正競争と認め、賠償額を1887万円余に増やしました。許諾を終わらせる主張の扱いと、原判決から変わった点を並べて読みます。
声のパブリシティ権に一般論で触れ、削除請求は投稿が消えていたとして棄却:東京地裁令和8年9月30日判決は何を判断し、何を判断しなかったか
声優が、自分の声に似たナレーションの動画の削除を動画投稿サイトの運営者に求めた事件で、東京地裁は、声とパブリシティ権について一般論を述べたうえで、投稿が既に削除されていたとして請求を棄却しました。判断したことと、判断していないことを、最高裁判決や法務省の報告書と並べて読みます。
控訴審は第1審の事実認定をどう審査するか:湖上のボート事故で無罪判決を破棄した最高裁令和8年10月16日判決(令和7(あ)137)を読む
湖上のボート事故で、第1審の過失の認定を事実誤認として無罪を言い渡した原判決を、最高裁は刑訴法382条の解釈適用を誤ったとして破棄し、第1審の有罪判決を維持しました。平成24年の第一小法廷判決が示した基準を引用した判決を、原判決や、同じ基準を用いた最高裁の判断と並べて読みます。
企画競争は「入札」に当たるか:病院の敷地内薬局をめぐる入札妨害事件、最高裁令和8年9月28日判決(令和7(あ)262)を読む
優先交渉権者を決める公募型企画競争が、刑法96条の6第1項の「入札で契約を締結するためのもの」に当たるかが争われた事件で、最高裁は、競争入札の実質を有するとして無罪の原判決を破棄しました。判断の枠組みと理由を、第1審判決・原判決・昭和33年の最高裁判決と並べて読みます。
著作物ではない楽譜の模倣は、なぜ不法行為とされたか:バンドスコア事件、最高裁令和8年10月9日判決を読む
著作権法上の著作物に当たらないバンドスコアを細部まで模倣し、無料公開して広告料収入を得ていた行為について、最高裁は不法行為を構成するとした原審の判断を是認しました。平成23年の最高裁判決の枠組みと、自由競争の範囲を逸脱する営業妨害という判断を、先例と並べて読みます。
控訴審が第1審判決の事実誤認を認めるために必要なこと(ボート事故の過失):最高裁令和8年10月16日判決(令和7(あ)137)
湖上で航行中のモーターボートが、浮かんでいた人に接触した事故で、第1審の過失の認定を事実誤認とした原判決を、最高裁は破棄し、控訴を棄却しました。控訴審が事実誤認を認めるには、第1審の認定が論理則・経験則等に照らして不合理であることを具体的に示す必要があるとしています。
著作物ではない楽譜を細部まで模倣して無料公開した行為と不法行為:最高裁令和8年10月9日判決(令和6(受)2078)と補足意見
採譜によって作られた楽譜は著作物に当たらないとされた事案で、最高裁は、その楽譜を細部まで模倣して制作し、ウェブサイトで無料公開した行為が不法行為を構成するとした原審の判断を是認しました。2名の裁判官の補足意見が付いています。
公訴提起のない事実を訴因変更で追加して審判できるか:最高裁令和8年10月5日判決(令和7(あ)868)と補足意見
検察官が、起訴した窃盗の事実に、別の窃盗の事実を訴因変更の請求で追加し、裁判所がこれを許可して審理判決した事案で、最高裁は、公訴事実の同一性がない事実は訴因変更では審判の対象にできないとして、原判決と第1審判決を破棄し、第1審裁判所に差し戻しました。
訴え取下げ後の手数料の還付請求権を差し押さえた債権者による還付の申立て:最高裁令和8年9月30日決定(令和7(許)23)と補足意見
訴え提起の手数料を納めた原告が訴えを取り下げた後、その還付請求権を差し押さえた債権者が、取立権の行使として還付の申立てをできるかが争われました。最高裁は、還付請求権は行使上の一身専属性を有せず、申立てができるとして、原決定を破棄しました。
株式交換に反対した株主の株式買取価格と、競合する公開買付けの提案:最高裁令和8年9月30日決定(令和6(許)32)
株式交換に反対した株主の株式買取請求で、原審は、競合する公開買付けの提案や株式価値の試算が公表されていたことを考慮して、会社の提示額を10%増額した価格を「公正な価格」としました。最高裁は、この判断に会社法797条1項の解釈適用を誤った違法があるとして、原決定を破棄しました。
契約の優先交渉権者を決める公募型企画競争と公契約関係競売入札妨害罪:最高裁令和8年9月28日判決(令和7(あ)262)
病院敷地内の調剤薬局の整備運営事業について、内規に基づく公募型企画競争で優先交渉権者を決める手続が、刑法96条の6第1項の「入札で契約を締結するためのもの」に当たるかが争われました。最高裁は、競争入札の実質を有するとして、無罪とした原判決を破棄しました。
応急仮設住宅の供与期間が終わった後の占有と損害金:最高裁令和8年9月14日判決(令和7(受)1337)と反対意見
震災の被災者に区民住宅が応急仮設住宅として無償で供与されていた事件で、最高裁は、供与終了後の占有について区が使用料等相当損害金を請求できるとした原審を是認しました。反対意見は、原判決を破棄して差し戻すべきだとしています。
NotebookLMで作った音声解説を、口の動く2人の対談動画にした記録 ― 声から話者を聞き分け、字幕はまだ付けられていない
GoogleのNotebookLMが作る2人の会話形式の音声解説(約14分)に、午前中に作った人物と背景の画像を合わせて、話している人の口が動く動画にしました。追加の画像生成はせず、費用はかかっていません。文字起こしの仕組みが使えず字幕が付けられなかったことなど、できていないことも書いています。
noteの記事「これからの弁護士業界」を、AIで4分半の対談動画にした記録 ― 画像17枚と合成音声で作り、「人が動きすぎる」を直した
約15,000字のnote記事を、聞き手と弁護士の2人が話すインタビュー風の動画にしました。人物と背景の画像はHiggsfieldで17枚生成し、声はVOICEVOXで作り、Claudeが台本から映像の組み立てまでを行いました。途中で「人が動きすぎる」問題が出たので、口だけが動く形に直しています。
動画生成AIを使わずに、画像3枚とClaudeで「紙芝居」の短い映像を作った記録 ― DaVinci Resolveの代わりに何が使えるか
横長の背景1枚とキャラクター2枚の静止画から、カメラが町を横切っていく13秒の映像を作りました。動画生成AIも有料の編集ソフトも使っていません。元になった手法(Codex × DaVinci Resolve)との違い、代わりに使える道具の比較、公開前に気をつけたい点を書いています。
これからの弁護士業界 ― IT化・AI・世代交代が変えるもの
民事裁判の全面IT化、生成AI、リーガルテックと弁護士法72条の規制緩和、司法試験制度の転換による世代交代。四つの変化が弁護士の仕事と事務所のかたちをどう変えるかを整理し、10年後を予想します。
「BitTorrentの仕組み」の解説動画を、生成AI動画を使わずにClaude Codeで作った記録 ― 試したこと、失敗したこと
「AIが動画編集者の仕事を代替する」という紹介動画をきっかけに、技術の仕組みを説明する1分半の動画を作りました。映像は生成AIではなくプログラムで描き、ナレーションは7種類の読み上げを試して合成音声のVOICEVOXに落ち着きました。うまくいかなかった経緯も含めた記録です。
投資詐欺の広告を載せた媒体、紹介した人、回線や部屋を貸した人は、被害者に賠償責任を負うか:裁判所が「責任あり」と「責任なし」を分けた9件の判決を読む
投資詐欺や虚偽広告の被害者が、実行者ではなく、広告を載せた新聞社・雑誌社、広告代理店、オークション運営会社、紹介料を得た勧誘者、本人確認書類・電話回線・居室を提供した者に賠償を求めた9件の判決を、判例秘書の全文から読みました。最高裁平成元年判決の「特別の事情」を出発点に、責任を認めた事情と認めなかった事情、求められた調査の内容、過失相殺の幅を整理し、末尾に検討段階の評価を分けて書いています。
競争はなかったとの主張は、なぜ退けられたか:リニア談合事件、最高裁令和8年9月14日決定を読む
リニア談合事件で、最高裁は、施工できる事業者が事実上限られ、競争はなかったとの主張を退けました。競争の実質的制限を、各社の施工能力に関わる客観的な事実から順に検討した決定を、原判決や先例と並べて読みます。
「判例ウォッチ」を始めました:新しく出た裁判例を、毎週、要旨にします
裁判所ウェブサイトに新しく載った裁判例を、毎週まとめて読み、要旨にするコーナーを始めました。何ができるようになったかの記録です。まだ1週目で、評価できる段階ではありません。
施工できる事業者が事実上限られ、競争はなかったとの主張は退けられた:最高裁令和8年9月14日決定(令和5(あ)395)
指名された4社それぞれに、工事を現実に施工できる能力があったかを、客観的な事実からまず検討する。そのうえで、4社の受注調整は競争を実質的に制限したと判断した最高裁の決定です。
在留外国人の生活保護、最高裁は憲法判断をしなかった:最高裁令和8年9月9日決定(令和6(行ツ)372)と反対意見
療養のための在留資格で暮らす外国人の生活保護申請が却下された事件で、最高裁は上告理由に当たらないとして上告を棄却しました。多数意見は憲法判断を示さず、反対意見が、生活保護法の「国民」の限定の一部を違憲としました。
判定AI「Jev」を3つの作業で試した:要らなかった場面と、役に立った場面
氏名の突き合わせ、判例一覧の振り分け、判決本文の読み分け。3つの作業でJevを試しました。文字の照合で解ける作業では不要で、文章を読んで判断する作業では、単純な規則より正確でした。
Jevで同姓同名チェックを321ペア試した:異体字は拾えるが、同音の別名とは区別できなかった
前回の1件の試用に続き、異体字と紛らわしい別名を機械的に作った321ペアで、判定AI「Jev」を評価しました。AIの成績より、AIに届く前の絞り込みの取りこぼし(同一名の約2割)のほうが大きな問題でした。
AIで事務所のイメージ動画を作ってみた ― Claude CodeとHiggsfieldの連携
Claude Codeから動画生成サービスのHiggsfieldを呼び出し、15秒のイメージ動画を作りました。作り方、確認したこと、弁護士広告として気をつけた点の記録です。
Jevを使ってみた:同姓同名チェックで分かった、判定AIへの質問の作り方
選択肢から答えを選ぶ判定特化のAI「Jev」で、同姓同名のチェックを試しました。正解のない質問に、AIは確信度83%で答えました。原因はAIよりも、私の質問の作り方にありました。
AIで法律事務所のHPを作る ― v0とClaudeで1日で構築した記録
既存サイトとは別に、実験用のサイトを弁護士が自分で運営できる形で作りました。ツール選び、手順、つまずいた点、広告規制の確認までの記録です。
事務作業にAIをどう使うか ― 何を任せ、何を任せないか
法律事務所の事務作業にAIを使うときの線引きと、情報の扱い、これまでに試した場面の記録です。途中経過であり、効果を保証するものではありません。
オリパ(オリジナルパック)の法的問題を整理する――景表法・特商法・賭博・富くじ・返金請求の実務
オリパの仕組みと法規制の全体像、景品表示法上の表示の問題、「還元率」の数字のからくり、賭博・富くじとの境界を整理します。一部有料。
占いサイトの法的問題を整理する――消費者契約法・特商法・詐欺罪・返金請求の実務
占いサイトの仕組みと法規制の全体像を整理し、消費者契約法・特定商取引法・詐欺罪との関係を入口から解説します。一部有料。
借地上ビルの「共有持分」だけ買った業者、地主に買取請求できず──最高裁が初判断(令和8年8月28日)
2026年8月28日、最高裁第二小法廷(尾島明裁判長)が、借地実務と不動産投資実務の双方に影響する初判断を示しました。借地上の建物の 共有持分 を取得した第三者は、地主が借地権譲渡…
ビットトレント利用で逮捕―BitTorrentの法的リスク 逮捕者以外も3人送検される
2026年7月28日、京都府警は、ファイル共有技術「BitTorrent(トレント)」を利用してNHKドラマを不特定多数が閲覧できる状態にしたとして、著作権法違反の疑いで相模原市の…
BitTorrent著作権侵害の損害賠償が認められた裁判例
東京簡易裁判所が、BitTorrent(ビットトレント)を使った動画の違法アップロードについて、権利者側の損害賠償請求を認めた判決(令和7年2月19日判決)を紹介します。 この事件…