解説動画を作って YouTube に自動で上げるまでの記録 ― 著作権の権利ガイドを動画にした
作ってみた記録です。特定のサービスの性能や安全性を評価・保証するものではありません。仕様や料金、上限は変わるので、使うときは各サービスの最新の説明を確認してください。
前に作った「著作権の権利ガイド」は、権利ごとのページを、場面ごとの見出し・図・ナレーション原稿という形のデータで持っています。はじめから、1場面を動画の1画面にできるように作っていました。今回は、そのデータから解説動画を作り、YouTube のチャンネルに上げるところまでを試しました。まず、はじめに(著作者の権利のしくみ)と、複製権・公表権・氏名表示権の4本ができています。
流れ
- 原稿:サイトのナレーション原稿をそのまま使う。動画のために新しい説明や例は書かない。サイトと動画で言っていることがずれないようにするため。
- スライド:場面ごとに1枚。サイトの図を、動画用に文字を大きくして描き直す。下に字幕を重ねる。
- 音声:原稿をAIの読み上げで音声にする。画面に「音声はAIで生成しています」と出す。
- 動画:スライドと音声をつなぎ、字幕ファイルと、場面ごとのチャプターも同時に書き出す。1本3〜4分。
- YouTube:題名、説明欄(サイトへのリンク、チャプター、注意書き)、字幕、サムネイル、再生リストへの追加までを、プログラムでまとめて上げる。
音声:最初は機械的な声だった
最初の試作は、作業した環境で使えた無料の読み上げ(オフラインで動くもの)で作りました。流れの確認には使えましたが、声が機械的で、本番には使えませんでした。そこで、Google の Gemini の読み上げ(男性の声、「落ち着いた講師の口調で」と指示)に替えました。聞きやすさは大きく変わりました。
途中で、読み上げが止まりました。1文ずつ音声にしていたため、1日に使えるリクエストの回数(このモデルでは100回)を使い切っていました。有料の枠に切り替えても、この回数の上限は変わりませんでした。1場面(3〜5文)をまとめて1回で読ませ、あとで文の切れ目の無音で分ける方法に変えています。残りの11本はこの方法で作ります。
YouTube:自動で上げても、公開は人が切り替える
YouTube へのアップロードは、YouTube の API を使うプログラムにしました。チャンネルを持つアカウントでの設定と許可(Google Cloud でのプロジェクト作成、ログイン、許可の操作)は、本人がする必要があります。ここは15分ほどかかりました。
- 審査を受けていない API の利用では、上げた動画は「非公開」に固定される。公開は、YouTube Studio で人が中身を確かめてから切り替える。結果として、機械が上げ、人が確かめて公開する、という分担になった。
- 1日に上げられる本数にも上限がある(この方法では数本)。上げ終わったものを記録し、翌日に続きから上げるようにした。
- 最初のアップロードは、作業したパソコン側の安全確認で一度止まった(外部のサービスへの書き込みにあたるため)。本人が指示してから実行した。
人がしたこと
- どのページから動画にするかと、声・見た目の確認。
- Google の各サービスへのログインと許可、読み上げの有料枠の設定。
- YouTube での公開の判断と切り替え。
スライドづくり、音声と字幕のつなぎ合わせ、説明欄やサムネイルの作成、アップロードは、Claude Code が行いました。待ち時間を含めて半日ほどです。
できていないこと
- 残り11本(同一性保持権、上演権・演奏権、公衆送信権など)は、読み上げの上限が戻ってから作る。
- ガイドの条文は試作の段階で、e-Gov 法令検索の原文との確認が済んでいない。動画も同じ原稿を使っている。
- 読み上げの読み間違い(条番号や法律用語)を、全部の文で聞いて確かめてはいない。
感想
漫画や前回の動画のときと同じく、作業そのものは機械がこなしました。止まったのは、外部のサービスの上限と、本人の許可が要る場面でした。どちらも、急ぐより、決まりに沿って人が確かめる形のほうが安全だと感じました。サイトの原稿を動画にもそのまま使えるように作っておいたことで、新しく書く文章はほとんどありませんでした。
- できた動画:【著作権の権利ガイド 01】複製権(第21条)をわかりやすく(YouTube)
- ITJ Lab の YouTube チャンネル
- 著作権の権利ガイド(サイト)
- 前のノート:画像生成AIで説明用の漫画を作ってみた記録
本記事は作ってみた記録で、特定のサービスの性能や安全性を評価・保証するものではありません。動画は著作権の一般的な説明であり、法律相談・法的助言ではありません。依頼者や事件に関する資料は、外部のサービスに入力していません。弁護士法人ITJ法律事務所(第一東京弁護士会)